2009年4月29日水曜日

花は動かなくても受粉できる。

何かを行う際に、必ずしも自分で動く必要はない。もちろん自分で動く方が、その何かを行うという点においては手っ取り早い。しかし、周囲の状況から積極的に行動に出ることが難しい場合があるし、率先して動くことが周囲に禍根を残すという場合も考えられる。

このような場合にもその何かを行おうとするのであれば、自分以外の人間に動いてもらう必要がある。こ の場合に考えるべきは、花とミツバチの関係である。花は自分で動かずともミツバチを媒介として受粉を行うことができる。ミツバチは何も善意で やっているわけではなく、彼らは自分たちの目的のために行動しているだけである。すなわち、彼らは蜜を集めるために花を行き来しているだけで、その、たま たまの結果として受粉が行われているというに過ぎない。ただ、この行為によって結果的に、花は自分の目的を自分で動くことなく達成することに成功しているのである。

この仕組みは人間関係にも応用可能である。つまり、自分にそれなりの魅力があればその周囲には人が集まる。そして、その周囲の人間との間で何かしらをやりたいという話をしていれば、そういった能力があってそれに足る人間であるという評価を得られているという前提付きではあるものの、直接的にやり取りをせずとも、その話は人から人へと伝わり、間接的に意図する相手のもとへと伝わるということになる。

他の国の社会がどうかなどということを口にするほど詳しくはないけれども、何かをやろうとする者への反発が強いというのは日本の特徴としてたびたび主張されることである。アメリカン気取りでそんな慣習を無視するのも一つの手ではあるものの、それは狭い社会にいる限り最後の手段とすべきものである。特に地方、特に役人の世界ではそういった風当たりが強い。よって、何かをやるにはこれくらいの慎重さが必要であろうかと思う。

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